ご挨拶

センター長 前田 嘉信

最新医療と聴こえの困難に寄り添い、その人らしい生活を支援。未来を拓く岡山大学病院聴覚支援センター。

センター長 前田 嘉信

岡山大学病院聴覚支援センターは、聴覚に困難を抱える全ての方々が、その人らしく、いきいきと生活できるよう、多職種の専門家が連携し、最善の医療と支援を提供する場です。近年、聴覚医学の進歩は目覚ましく、新たな治療法や支援機器が次々と開発されています。しかし、どんなに優れた技術も、それを必要とする方々に適切に届けられなければ意味がありません。

当センターでは、高度な専門性と豊富な経験を持つ医師、言語聴覚士、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどがチームとなり、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた包括的な支援を提供しています。単に聞こえを改善するだけでなく、教育、就労、心理面など、生活全般にわたるサポートを行うことで、患者さんのQOL向上を目指しています。

また、当センターは研究・教育機関としての役割も担っています。難聴のメカニズム解明や新たな治療法の開発に向けた臨床研究、若手医療従事者の育成などにも力を入れています。これらの活動を通じて、聴覚医療全体の質の向上に貢献し、国内外の関連機関とも連携しながら、最新の情報・技術を積極的に導入しています。

聴覚障害は、外見からは分かりにくいため、周囲の理解が得られにくいことがあります。私たちは、患者さんやご家族の抱える困難さに真摯に向き合い、寄り添うことを大切にしています。聴覚に関するご相談がございましたら、専門スタッフが丁寧に対応させていただきます。私たちは、聴覚に困難を抱える全ての方々が、希望を持って未来を切り拓いていけるよう、全力でサポートいたします。

センター長補佐 片岡祐子

補聴器、人工内耳から心理支援まで。あらゆる年齢層の聴覚障害のトータルサポートを目指しています。

センター長補佐 片岡祐子

岡山大学病院聴覚支援センターは、小児から高齢者まで、あらゆる年齢層の聴覚障害に対応しております。詳しい聴覚検査や画像検査、遺伝学的検査などを通じて、一人ひとりの状態を正確に把握し、最適な治療法や支援計画を立案するとともに、補聴器や人工内耳のフィッティング、言語聴覚療法、心理カウンセリングなど、多岐にわたる専門的なサービスを提供しています。

また、学校や職場でのコミュニケーション支援、日常生活での困りごと相談、家族支援など、生活全般にわたるサポートも行っております。私たちは、患者さんやご家族の声を丁寧に聞き、それぞれの状況やニーズに合わせた個別支援を心がけています。

近年、難聴と認知症の関連性や、聴覚情報処理障害(APD)など、新たな課題も明らかになってきました。当センターでは、これらの課題にも積極的に取り組み、最新の研究成果を臨床に活かしています。また、地域医療機関や教育機関、福祉施設などと連携し、地域全体の聴覚支援体制の強化にも努めています。

聴覚障害は、コミュニケーションや社会生活に支障をきたすことがあります。しかしながら、適切な支援を受けることで、その影響を最小限に抑え、充実した生活を送ることができます。私たちは、患者さん一人ひとりの可能性を信じ、共に歩んでいくパートナーでありたいと考えています。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。